原因不明の頭痛と腰痛を治す方法

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私は以前から、慢性的な腰痛があり、病院や整体、鍼灸などに通ってもなかなか治りませんでしたが、ある生活習慣を変えたことで腰痛を改善することができました。そこで、今回は病院に行っても治らない頭痛や腰痛の正体と対策方法を紹介します。

最近の研究では、ストレスやメンタルの影響がかなり大きいのではないかということが言われています。 頭痛に関しては、そのメカニズムは大変複雑なので何とも言えませんが、腰痛に関しては、ほとんどがストレスや思い込みが原因だとも言われています。意外とメンタルを変えると頭痛も腰痛も良くなったりすることがあります。

 

意外なその原因とは?

例えば、ずっと座ったままでいると血行が悪くなり、メンタルも悪化するので、脳が暴走してしまい痛くもないところを痛いと思い込ませたりすることが起きます。これを防ぐためには、激しい運動をしたりしてメンタルの状態を変えると、疲れているという思い込みが消えます。しかし、病院に行っても治らなかったり、運動をおこなっても治らない頭痛や腰痛もあります。

とある条件のもとでは、人間は痛みに非常に弱くなり、普段は気にならないようなレベルの痛みなのに、急に痛みを感じ始めたりするということがあります。怪我をしている場合などは病院に行くべきですが、病院に行っても治らないとか、原因がよく分からないという場合には、今日ご紹介する内容を疑ってみてもらうことも良いのではないかと思います。

 

 

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結論としては・・・睡眠不足です。

ほんの少しの、気にならないぐらいのレベルの睡眠不足が起きるだけでも、頭痛や腰痛が悪化するということが、カリフォルニア大学をはじめとする大学の研究により分かっています。

研究では、睡眠や痛みの問題に悩んでいない健康な男女を対象に、実験を行いました。十分に睡眠をとってもらった後、参加者たちの足に44度程度の熱を与えて、痛みの強さをチェックしました。その後、別の機会に被験者を睡眠不足の状態にして、同じ温度で足に熱を与えました。よく寝ている時と睡眠不足の時で、痛みの感じ方が変わるのかということを調べたものです。

結論としては、睡眠不足の人たちは、たとえ低温だったとしても、痛みや不快感をとても感じやすいということが分かっています。睡眠不足は、僕たちの脳の痛みに対する感受性を高めてしまうということが、分かり始めています。

なんとなく体がだるいとか、なんとなく調子が悪い、なんとなく頭が痛いとか、ちょっと動いただけなのに腰が痛くなった・・・、そういう人が結構多いと思いますが、もちろん本当に何かが原因な場合もありますが、実は睡眠不足によって痛みに敏感になっているというだけかもしれません。客観的なレベルの痛みは全く同じでも、睡眠不足の状態で、その痛みをより強く感じてしまうということです。

 

 

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ほんの少しの睡眠不足で大きな影響が

被験者たちの主観だけではなく、実際に脳をスキャンして調べてもいます。睡眠不足の状態の被験者達は、脳内の不快感を感じるエリアが、いつもよりもかなり活性化していました。なんと126%も痛みに弱くなっていました。

僕たちは睡眠不足になると、痛みや不快感を126%も感じやすくなるということです。この足に熱を与える実験は25人程度を対象にしているので、その点で若干弱いなと思っていましたが、この研究は色々と行なっていて、脳のスキャンだけでなく観察研究も行なっています。

230人の男女を集めて、毎日の睡眠状態に関するアンケートを取り、同時に体の痛みの変化を調べました。その相関関係を調べると同じような結果が出ていて、ほんの少し睡眠の質が下がっただけで 、参加者の人たちの翌日の痛みに対する感受性が上がっていました。

どのくらいの睡眠の質の悪化が良くないのかと言うと、僕たちが普段全く問題がないだろうと思っているぐらいのレベルです。普段8時間寝ている人が5時間しか眠れなかったら、それは相当なダメージがあっても仕方ないだろうと思いますが、普段8時間寝ている人が7時間半しか眠れなかったとしても、対して支障はないと思うはずです。ところが、このぐらいのレベルの睡眠不足であっても、痛みに弱くなってしまうということです。

ですから、皆さんが腰痛や頭痛などの慢性痛で、病院に行ってもなかなか治らないとか原因が分からないと悩んでいるのであれば、もしかすると、必要なことは睡眠の質を上げることかもしれません。

 

 

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しかし、その状況でゆっくり眠れるとは限りません。睡眠不足による頭痛、不眠症などが疑われるときは以下の対処法を試してみましょう。

入浴をする

緊張型頭痛のときはストレスや緊張、疲労による筋肉のこわばりを軽減することが重要です。ゆっくりとお風呂に入って体を温め、血流をよくするようにするとよいでしょう。血流がよくなるとこわばった筋肉内の疲労物質や痛みの原因物質が流れやすくなります。お風呂の温度は38度から40度程度、肩まで浸かるのではなくみぞおちあたりまで浸かって20分程度、という入浴方法がおすすめです。入浴を終えた後は水分補給を忘れないようにしましょう。

軽い運動

軽い運動をすることで、血流がよくなります。ウォーキングや疲れない程度のジョギングなどがおすすめです。日常的に有酸素運動をすることで、血流がよい状態が続き、緊張型頭痛を予防する効果も期待できます。

 

まとめ 

繁忙期や受験期などで忙しくなっても、睡眠時間だけは確保するようにすることが大切です。頭痛を防げるほか、集中力や注意力の低下を防ぎ作業効率を高めることができます。人によって必要な睡眠時間は異なりますが、自分にとって適切な睡眠時間を把握して、きちんと眠るようにしましょう。

是非参考にしてみていただけたらと思います。