スマホの使いすぎで起こる身体の被害

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「電車に乗ると車両内の全員がスマホを操作していた」。そんな光景も日常茶飯事。私たちの生活に欠かせない存在となったスマートフォンは、「手軽で便利」な代わりに、様々な弊害の原因にもなっています。スマホを使う時間が長くなりすぎると、認知能力が下がるとか、集中力が落ちるとか、色々なデメリットがあるのではないかとされています。

 

共感能力の低下

実は、スマホやパソコン、ゲームなどのデジタル機器などを使いすぎると、共感能力も低下します。つまり、他人の気持ちを理解する能力が低下してしまうわけです。これにより何が起きるかというと、人間関係で無駄なトラブルを抱えてしまったり、相手から嫌われているわけでもないのに、嫌われていると思い込んでしまう被害妄想的な状況になってしまったり、人間関係でイライラしやすくなってしまったり・・・、というような弊害が起こります。コミュ力が低下してしまう原因は、デジタル機器の使いすぎかもしれません。

 

UCLAの研究で、12歳の子供達51人を対象にロサンゼルス郊外のキャンプ場に連れて行き、5日間だけデジタル断食をしてもらう実験を行っています。5日間キャンプ場で過ごしてもらいスマホやパソコン、ゲームやテレビなどデジタル機器のない生活をしてもらいました。最初は子供たちは抵抗したそうですが、 ほとんどの子供たちは何ら支障なく生活できたそうです。キャンプが終わってから、デジタル断食を行った子供達といつも通り生活していた子供達とに分けて、たくさんの写真や動画を見せて写っている人たちがどのような感情を持っていて、どのようなことを考えているのかということを推測してもらいました。

 

その結果、デジタル断食を5日間行った子供達は、普通に生活していた子供達に比べて、表情から感情を読み取る能力が高くなっていました。

 

 

デジタルのない時間の確保を

そういう意味では、営業など人の気持ちを理解したり共感することが必要な職業の人達は、デジタル断食をした方がいいかもしれません。5日間デジタル断食するとかではなくても、1日の中で使う時間を制限したり、デジタル機器に触れない時間を1日の中で一定時間は確保するようにしたほうがいいと思います。

他人の感情を読み取ることができなくなったり、周りの人が考えていることがわからなくて不安になる人は、どうしてもコミュニケーションが怖くなってしまいます。

そうなると、どうしてもデジタルの方に気が向いてしまいます。

わざわざ周りの人とコミュニケーションをとるよりも、スマホSNS を見てみたりゲームをしていればいいと考えてしまいます。

それにより、余計に共感能力は低下しコミュ力も落ちてしまいます。

コミュ力をあげたいのであれば、アナログな時間を確保することをお勧めします。

 

 

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その他、スマホの使いすぎで起こりうる4つのトラブル

01.めまい、偏頭痛、吐き気が

スマホとPCを合わせると、一日にディスプレイを見ている時間は、なんと平均で4.7時間にも。おそらくもっと長いという自覚がある人も多いでしょう。これだけの長時間下を向いていると、背骨には、だいたい8歳の女の子が背中に乗っているのと同じくらいの負担がかかるとか。首や肩まわりの筋肉が張りつめると、血管が収縮します。その結果、脳が酸欠になり、めまいや偏頭痛、吐き気などを起こしやすくなります同じ姿勢を長時間キープすることで、こりが慢性化したり、ストレートネックになってしまうことも。こまめにストレッチを行いましょう。

さらに、近視の割合が北米では1970年代に比べて2倍に、アジアでは80~90%もの人が近視だと言われています。

 

02.ニコチンやコカインのような強い依存性が…

脳は新しい刺激を受けると、ドーパミンを分泌します。脳内麻薬とも呼ばれるもので、強い快楽と依存症を引き起こします。これによって、なかなかスマホを手放せなくなってしまいます。それはまるで、ニコチンやコカインのようなものなのだとか。

 

03.脳波の状態が変わりぼーっとする

人の脳は神経細胞の集まりで、「脳波」と呼ばれる電気信号を発しているそう。

脳波のうち、リラックスに関係があると言われているのが「アルファ波」。動画で紹介されている実験によると、携帯電話の通信中にはアルファ波が増大することが確認されているとか。スマホを使っている間、ぼーっとしてしまうのは、ひょっとしたらアルファ波が原因なのかも…。

 

04.ブルーライト体内時計がおかしくなる

スマホのディスプレイからは、ブルーライトと呼ばれる波長の短い成分が多く含まれた光が出ています。ブルーライトを受けると、体が太陽光だと勘違いしてしまい、体内時計がずれてしまうと言われています。

今では、銀行へのアクセスや、医療機関の検索、仕事を探すこともスマホで行われるようになってきました。アメリカでは、人口の7%がスマホのみでインターネットに接続しているというデータも。

人類の歴史に残る素晴らしいテクノロジーであることは間違いありませんが、ときにはその弊害に目を向けることも必要なのかもしれません。

人類の歴史に残る素晴らしいテクノロジーであることは間違いありませんが、ときにはその弊害に目を向けることも必要なのかもしれません。

 

 

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休みの日に、たまにはスマホを家に置いてお出かけしてみたり、散歩やちょっとしたスポーツをしてみるのもいいのではないでしょうか。

スマホがないとできないことが増えてきましたが、可能であればデジタル断食もしてみるといいと思います。最初は不便なだけかもしれませんが、3日ぐらいを過ぎると意外とスッキリしてきて、自分が色々なことを考えられるしできる人間なんだと分かると思います。ぜひ試してみてください。